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タイムの育て方 挿し芽、株分けなどでどんどん増やせる

  • 投稿日:
  • by flower777
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タイム、収穫のとき


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タイム、観賞用にも人気がある


タイム(thyme)はヨーロッパ南部原産で、シソ科の植物です。
40㎝程の高さにしか育たないので草のように見えますが、
実際は茎が木化する木の一種です。
タイムは優雅な香りを持ち、
古来よりハーブとして用いられてきました。
特に肉類、スープ、シチューの香りづけや、
ブーケガルニに欠かせない食材の一つです。

タイムは6月~7月に白やピンクの可憐な小花を咲かせ、
観賞用としても楽しまれています。
一般的に"タイム"といえば、
鮮やかな緑の葉に薄ピンク色の花を咲かせる、
コモンタイムのことを指しています。

その他にも、レモンの香りがするレモンタイム、
小さな葉に銀色の縁取りがされている、
シルバータイムなどが市販されています。

タイムには茎や枝が直立して成長する立性(たちせい)と、
茎や枝が地面を這うように成長する匍匐(ほふく)性の、
タイプがあるため、用途に合わせて品種を選びます。


タイム育て方 栽培方法

・植え付け
タネまきもできますが、初心者は苗から育てる方が簡単です。
タイムは酸性土を嫌うので、
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合、
または市販の草花用培養土に石灰をすき込み、
元肥として緩効性化成肥料3g/Lの割合で加え、
4.5~5号鉢に植え付けます。

苗は、根鉢と呼ばれる根とその周りについている土を、
崩さないようにポットから抜き、植え付けます。
繁殖力が旺盛なので、コンテナやプランターに植える場合は、
20cm間隔を目安に植えます。

・置き場所
日当たり、風通しの良い場所に置きます。

・水やり
植え付け後はたっぷり与えますが、
その後は土が乾いたら与える程度にし、
乾燥気味に育てます。

・切り戻し
宿根草なので、翌年以降も花を咲かせますが、
2年目を過ぎると木質化して、常緑小低木になります。

株が伸びた場合は、切り戻して株の姿を整えます。
思い切って切り詰めてもかまいません。

・増やし方
挿し芽でも株分けでも増やすことができます。
挿し芽の場合は、切り詰めた枝を挿せば、どんどん増やせます。
土に触れた部分に土を掛けておくだけで発根するので、
根が出たらきり分け、植え替えます。

・施肥
元肥のほかに、月に1回、
緩効性化成肥料を置き肥として施します。

・病虫害
タイムは香りが強いため、病害虫を寄せ付けません。

・利用法
葉茎を切って、パセリやベイリーフなどと一緒に、
束にしてブーケガルニを作れば、
香りづけとしてスープやシチューなどの、
煮込み料理に使えます。

葉茎を酢や油に漬け込み、
ハーブオイルやハーブビネガーも作れます。
タイムの花や葉を乾燥させれば、
ハーブティーやポプリにもできます。

kurukuru.gifPOINT!
・乾燥気味の環境を好むので乾燥気味に栽培
・凍ったり霜に当てなければ戸外で育てられる
・挿し芽でも株分けでも増やすことができる