シンゴニウム、ミニ観葉から大型まで楽しめる
シンゴニウム(Syngonium)は矢じりの形をした緑色の観葉植物で、
ポドフィルム「ホワイトバタフライ」のように葉の脈に沿って、
白い斑点が入る種類が多く存在します。
葉の模様や形はカラジウムにとても似ていますが、
シンゴニウムは茎が立ちあがらず半つる性で、
ぐるぐるとからみつくように木などをよじ登ります。
また矢じりの形をしているのは幼葉だけで、
生長するともっと切れ込んだ葉が出てくるようになります。
■シンゴニウムの仕立て方
シンゴニウムのつるは長く伸びないと垂れ下がってきませんが、
そこまで生長するとかなり乱れた株の印象になります。
普通はヘゴ柱仕立てにしたり、
鉢の上にこんもりと葉を茂らせます。
大鉢からミニ観葉までサイズは自由ですが、
つるがだらしなく伸びる前に切り戻しをして、
株を整えると見栄えもよく楽しむことができます。
■シンゴニウムの育て方 栽培方法
・置き場所
シンゴニウムは熱帯アメリカ原産で、
高温多湿が好きな観葉植物です。
幼葉の時期は急に直接太陽光を当てると、
柔らかい葉が焼けてしまいますが、
少しずつ慣れさせながら、明るい場所で育てると、
間延びもせず斑点もはっきりとした葉が生長します。
太陽光が不足している場所でも生き生きと葉が開いているほど、
耐陰性には強いですが、寒さには弱い観葉植物です。
早めに部屋に取り込み、夜はビニールや段ボールをかぶせる等、
保温対策を考えながら育てます。
・水やり
冬は水を控えて、生長を抑えながら、
寒さに耐えられるように育てます。
他の季節は鉢の土の表面が乾いてから水を与え、
湿度が多すぎないよう注意し、霧水で湿度を補います。
・仕立てなおし方
シンゴニウムは気温が低いと下葉が枯れてしまうことが多いですが、
順調に育って古い株になると葉が落ちます。
つるを誘引して仕立てなおしてもかまいませんが、
挿し木で新しい株をつくり直すほうが手軽にできます。
気温が高い時期なら2週間ほどで根が生えます。
時間はかかりますが、水挿しでも仕立てなおすことは可能です。
冬を上手く越えられない場合を想定して、
予備の挿し木苗を作っておいてもいいでしょう。
・施肥
つるが間延びしない程度に緩効性化成肥料を与えます。
生長期に1~2回与えれば充分です。
・病害虫
乾燥するとカイガラムシやハダニが発生しやすいのでこすり落とします。
薬を使う以外にも乾燥状態の対策として
葉水を与えることも大切です。
育て方のポイント!
・冬を越すためには部屋の暖かい場所で乾燥気味に管理する
・生長期に挿し木苗を作っておくと安心して冬を越せる
・寒さには弱いので早目に室内に取り込む
・越冬温度は10℃以上必要
シンゴニウム、葉脈が美しい