アカマツならではのしなやかな樹形
C)川口BONSAI村
アカマツの林
アカマツ(Japanese Red Pine、学名:Pinus Densiflora)は、
マツ科マツ属の常緑針葉樹です。
別名メマツ、オンナマツなどとも呼ばれ、
主な自生地は、日本、朝鮮半島、
中国の東北部の内陸地域で、多く見られます。
関連種は、シダレマツ、タンヨウショウ、クロマツなどがあります。
庭木や盆栽で植えられることが多く、
樹形を自在に整えることができるので、
古くから親しまれています。
古い大木になると樹高は10mを超え、
大きいものでは、30m以上にも成長します。
クロマツに比べて、葉はやわらかめで、
樹皮が、赤っぽいのが特徴です。
正月には、門松や生け花にも使われたり、
榊の変わりに、玉串として奉納されることもあるほど、
縁起物としても身近です。
とくに庭を持つ人なら、植えてみたくなるでしょう。
ゆっくり年月をかけて、独自の美しい樹姿をめざすのも、
盆栽ならではの醍醐味を味わえます。
また、手軽なミニ盆栽としても最適です。
■アカマツの育て方 栽培方法
・置き場所
陽光がほどよく当たる場所を好みます。
寒さには強いですが、雪が積もるような地域では、
冬季は雪の重みで、傷まないような管理が必要です。
できれば、風除室のような、
風雪をさけられるところがよいです。
・水やり
アカマツは四季を通じて、乾かし気味にします。
土が乾いてから2~3日ほど過ごしたら、
たっぷり水をあたえます。
・肥料
固形肥料を、春から初夏と秋から冬の直前まで、
置き肥をします。
油粕や菜種粕などでもよいです。
・手入れ
剪定や支柱などで、樹勢を整えたり、
樹形を、好みに合わせて仕立てていきます。
・植え替え
数年に1度の植え替えをします。
・冬越し
赤松は一般の気候であれば、戸外で育てられます。
雪による枝の曲がりや折れには注意します。
小さい盆栽は寒いと葉の色が悪くなるときもあります。
春先には元に戻るので大丈夫です
・剪定
枝が混みあったら、余分な枝を切り払います。
・病害虫
マツカレハによる食害や、マツ材線虫病の防除をします。
早めの薬剤散布をします。
庭木の場合は、冬越しの前に、
こも巻きをするのもよいです。
POINT!
・乾かし気味の管理をする
・害虫の駆除対策は早めに行う