春を感じさせる花
ストックは毎年花を咲かせる多年草の性質を持っています。
しかし日本では秋にタネをまき、春に花が咲いて枯れてしまう、
「秋まき1年草」として扱っているのが一般的です。
花茎が分岐しない無分枝系と枝咲きする分枝系とあり、
タネまきをしてふやすことが可能です。
花色はピンク、赤、白、紅紫、紫などがあります。
一重咲きと八重咲きがありますが、八重咲きにはタネができません。
以前は切り花として親しまれてきましたが、
最近では花壇や鉢花としても利用されています。
紫のストックも大人っぽくきれいです
■ストック タネまき栽培のコツ
1.目的に応じた品種を選ぶ
店頭に並んでいるストックのタネには、
切り花用の高性種、花檀などにむいている矮性種、
そして最近新しく出てきた中輪の早咲きで、
よく分枝するスプレー系などがあります。
自分がどのような目的でストックを栽培するかを
よく考えてからタネを選びます。
ストックをタネから育てる時に一番気をつけることは、
同じタネ袋の中からタネをまいても、
一重咲きと八重咲きの苗が混じって生えてくるケースがあります。
一重咲きと八重咲きの花の咲き方は、かなり違います。
ボリュームある八重咲きを期待している時は、
一重咲きの苗は違う用途に変えた方が無難です。
2.タネのまき方
ストックの早生種は8月、晩生種は9月~10月が適しています。
風通しのよい日陰で、涼しい環境を整えてタネをまきます。
気温がかなり高い時にタネをまくので、
苗立ち枯れ病が発生しやすくなります。
この病気は用土に雑菌が混ざっている場合にも発生します。
清潔な土を用意するには、市販のタネまき用土を使うの簡単です。
5粒ぐらいを点まきし、軽く土をかぶせ水を与えると、
3日ぐらい経つと発芽します。
3.八重咲きの選別と苗の育て方
大まかな見わけ方として、葉が丸くて小さいものが一重咲き、
双葉がくびれて少し長いものが八重咲きです。
また八重咲きの方が発芽が早いです。
葉の色は淡い色をしているものが一重咲き、
八重咲きは発芽が早く、双葉の色も濃い色としています。
一重咲きと八重咲きの違いをチェックしながら、
苗を間引いて株をを成長させ、1本立ちにします。
タネをまいて1ヶ月以上たって本葉が3枚ぐらいになったタイミングで、
3号ポットに移しかえるようにします。