アネモネは、「風」の意味があります。
原産地である、ヨーロッパ、地中海沿岸付近のギリシャ語に由来した意味ですが、
英名も、風の意味のある、ウインドフラワーと呼ばれています。
日本に入ってきたのは、明治初期だと言われていますが、
原産地付近の歴史は古く、ギリシャ神話にもアネモネは登場します。
そんな西洋文化との関係性の強いアネモネは、日本でも、
たいへんに親しまれています。
■アネモネの球根が腐る
1.植え付けの適期より早過ぎる
アネモネは寒さに強く、暑さに弱い草花です。
そのため、適期より早い植え付けは、球根を腐らせる原因の1つになりえます。
アネモネの植え付け適期は、10月のなかば~11月の終わりくらいです。
気温が下がりだしたのが目安となりますので、適期を守って植え付けます。
2.過湿になり過ぎる
仮植えをせずに、そのままアネモネの球根を植え付けた場合や、
鉢にアネモネを植えたままにしてしまうと、
過湿状態になり、アネモネの球根は腐ってしまいます。
アネモネを丈夫に美しく、長く楽しむには、このポイントは、
必ず押さえておきたいところです。
秋は特に長雨になりやすいので、過湿状態にならないよう、
十分に気を付けて栽培しましょう。
3.休眠中の球根管理に問題が?
アネモネは、花の終わり頃になると、葉が黄色くなります。
このタイミングで、球根は掘りあげて、
晩秋に植え付けるまで、風通しの良い場所で乾燥させます。
この掘り上げの作業を行わず、植えっぱなしにしてしまうと、
アネモネの球根が腐りやすくなってしまいます。
ただし、掘り上げずに管理する方法もあります。
この方法の場合は、鉢に植えたまま風通しの良い場所に移すのですが、
雨の当たる場所ですと、2の項目にて記載した通り、過湿になりやすくなるので、
出来ることならば、5月下旬~6月の上旬頃までに1度球根を掘り上げ、
風通しの良い場所で管理するのが理想です。