自然に樹形が整います
カラタネオガタマはモクレン科オガダマ属の常緑小高木です。
原産地は中国で、関東以西で栽培が可能です。
和名はトウオガタマと呼ばれています。
4月~6月にかけて、直径3cmぐらいの黄白色の花を咲かせます。
開花時期は2日ぐらいと短いですが、強い香りを持っています。
葉柄や若い枝には褐色の短い毛が密に生えています。
葉の色は濃い緑で光沢を持っています。
自然に樹形が整うので、特別の剪定は必要ありません。
不要枝を整理したり、込んだ枝を間引くようにします。
■カラタネオガタマ 栽培のコツ
1.カラタネオガタマの植えつけ時期
中国南部が原産のため、やや寒さに弱い性質を持っています。
よって気温が安定してから植える方が適しています。
5月上~中旬に根鉢を崩さないよう注意しながら高植えにします。
秋は寒くならないうちに植えつけます。
支柱を立て、芯になる枝をとめます。
2.カラタネオガタマの剪定時期
基本的には花が終わったらすぐに行います。
秋から春にかけては寒さで傷んでしまうため剪定は避けます。
枝が伸びてしまったり、込み合ってきたことが気になる時は、
春のお彼岸以降に花芽を5つぐらい残して切り取ります。
3.カラタネオガタマがかかりやすい病害虫
枝葉が密生して風通しが悪くなるとカイガラムシが発生する場合があります。
透かし剪定を行い、風通しをよくしましょう。
また中部地方以西の地域ではミカドアゲハが
食害するケースが見られます。
貴重な美しい蝶ですが、カラタネオガタマを
元気に育てるためには駆除しましょう。