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サクラの育て方 5月

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5月のサクラ


5月になると、4月までは花でピンク色が目立ったサクラも、
新緑でみずみずしい緑色になっていきます。

5月は特に難しい作業はありませんが、気温が上がるこの時期は、
害虫の発生が多くなってきます。

翌年も美しい花を咲かせるために樹の充実を図りましょう。


[サクラの育て方 5月]


■基本の栽培管理

・サクラの状態
花が終わり、少し寂しいかもしれませんが、代わって葉桜となります。
サクラの花はもちろんですが、この新緑の季節もとても美しいものです。

ただこの新緑の爽やかに季節には、害虫の発生が増えてきます。
大きな株だと、一目では害虫の有無が分かりませんが、
よく見てみるとそこかしこに害虫が潜んでいることがあります。

毎日でなくても、こまめに見回りをして、
病害虫による異変がないかをチェックするようにしましょう。

・水やり
地植えの場合は、雨が長い間降らずに、
土が乾燥していると感じたら水を与えるくらいで問題ありません。

鉢植えの場合は、4月よりも葉が増えている分、
水分が蒸散する量も増えるので、水切れに注意します。
土の表面が乾いていたら、水をたっぷりと与えるようにしましょう。

5月は日によって夏日になることもあるため、
気を抜いて水切れを起こさないように十分注意します。

水切れになると、葉が傷んでしまいます。
葉は翌年も花を咲かせようと枝を充実させるための大切な器官です。
葉が傷むと、枝が充実せずに花付きが悪くなることがあります。

・追肥
地植えにしている株は、追肥の必要がありません。

鉢植えにしている株は、肥料成分が流れ出やすいので、肥料成分を補給します。
中旬~下旬頃から、10日に1回くらいのペースで、
少し薄めに作った液体肥料を水代わりに与えます。


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次のシーズンに良い状態にするには、病害虫に注意します


・病害虫の予防
4月に引き続き、アブラムシとオビカレハの幼虫に注意します。
アブラムシを見つけたら、数が少ないうちに捕殺するか、薬剤を散布します。

オビカレハの幼虫は、枝の付け根や分岐点にクモの巣のような幕を張ります。
幼虫が大きくならないうちに、幕ごと取り除いて処分します。

5月はアブラムシとオビカレハの他に、カイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシは幼虫の間はとても小さく、目視で発見するのが難しいほどです。

成虫になってしまうと、体の表面をロウのようなもので覆ってしまうため、
薬剤が効きにくくなります。

毎年カイガラムシが発生しているような株であれば、
予防もかねてマラソン乳剤かスミチオン乳剤を散布します。

マラソン乳剤かスミオチン乳剤は、効果があまり長くないので、
10日~15日ごとに散布しなおすようにします。

また、成虫が見られるようになった場合は、
オルトラン乳剤を、月に1回散布するのがお勧めです。

鉢植えの場合は、オルトラン乳剤ではなく、
オルトラン粒剤の方が葉も汚れず、扱いも簡単です。


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また美しいサクラが見られますように


■その他の作業

・鉢植えの置き場所
鉢植えでサクラを育てている場合、
この季節は日当たりと風通しの良い場所で管理します。

この時、鉢を土の植えに直接置いていると、
鉢底から出た根が下の土に根付いてしますことがあります。

鉢の外で根付いてしまうと、移動が難しくなるばかりか、
植え替えなどの時に必ず根を切ってしまうことになります。
土の地面の上に鉢を置く場合は、ゴム板やレンガなどを間に挟むようにしましょう。

■サクラの育て方 5月のポイント
1.気温が上がってくるので、水切れに注意します
2.害虫の発生が多くなってくるので、予防と駆除のための薬剤散布をします
3.前月と同じように、病害虫がないかの見回りをします