花や野菜が元気に育たない、ということの原因に、
土を古いまま使い続けているいうことがあげられます。
園芸や家庭菜園の用土をじょうずに、
再生する方法を、ご紹介します。
■古い土が、植物に悪い理由
古い土を使うと、次のような原因で、
植物が病気になったり花つきが悪くなります。
・何度も水を与えているので、
土の粒子が壊れ水はけや通気性が悪い。
・植物を育てていたときの病原菌や害虫が土についている。
・腐葉土などの有機物や微生物が失われている。
・栄養分も不足している。
■用土の再生方法
1.古土の不純物を取り除き天日で乾かす
土中の終わった花、野菜、枯れ葉、根、
などを取り除き土だけにします。
新聞紙や大きなビニールシートに用土を広げ、
天日でじゅうぶん乾かします。
2.土をふるいにかける
7~10ミリ目のふるいで、
根やゴミ、ゴロ土を取り除きます。
こうすると硬くなった土に空気が入ります。
ゴロ土は再度利用できますので、取っておきます。
3.太陽熱で殺菌する
太陽熱で蒸気消毒し、病菌や害虫を駆除する方法です。
さきほどのふるいにかけた土をポリ袋(黒のほうが効果的)に、
3分の1量くらい入れて密封します。
土を湿らすことが大切です。
このまま、コンクリートや夏の直射日光に、
当たるところに平たく置いておきます。
こうしておくと袋の中は40℃以上の高温になり、
殺菌ができます。
袋をかえして約7日ぐらい当てます。
4.古土を利用するときは
古土は、殺菌され清潔な土となりました。
しかし、一度使用した土は有機質や微生物が減っています。
新しい土と古い土を混ぜて使用するのが良いです。
古土4、培養土4、腐葉土2くらいの割合が良いでしょう。
土壌復活剤を混ぜて使用する方法もあります。
病気の発生してない土に、
半分くらいが新しい土を混ぜれば、
じゅうぶん使える土となります。