イヌツゲの花、可憐♪
科名:モチノキ科
形態:常緑低木
英名:Japanese Holly
学名:Ilex crenata
原産:日本ほか
開花:5月中旬~6月中旬
イヌツゲの実
「イヌツゲ」と呼ばれている名前の由来は、
同じように葉が小さい「ツゲ」の木に似ていていることから
「似て非なるもの」の「非(イナ)」から
変化して「イヌ」となった説があります。
白い小さな花が咲き、雌株には5mmほどの黒い実がなります。
刈り込めば刈り込むほど、細かく枝がそろいます。
・品種
イヌツゲの変種で葉がスプーンのように半球状に反ったマメツゲ、
白い斑点が入ったフイリイヌツゲ、
鉛筆の形になるホウキイヌツゲなどがあります。
■イヌツゲの育て方 栽培方法
・苗選び
庭木用は大きさがわかるので、仕立てられたものを選びます。
生け垣用は幹がまっすぐ伸び、小枝が多い苗木を入手します。
・植え付け
3月~5月上旬、あるいは8月~10月ごろに
日当たりの良い場所から明るい日陰、
水はけのよい場所に植え付けます。
やせ地は生長が悪く葉を落としてしまうので、
植え穴にはたっぷりと堆肥をすき込み、50cmぐらいの高植えにします。
・剪定
作業は3月~12月の間ならいつでも可能です。
枝が伸びるたびに切ってもかまいませんが手間がかかるので、
6月~7月と9月下旬以降の年2回を目安に作業をします。
樹形を整える刈り込み剪定と日当たりと風通しを良くして
害虫の発生を防ぐ透かし剪定の両方を行います。
日当たり側は強めに、日陰側は弱く剪定します。
刈り込みハサミで切り残した太い枝は、元から切り落とします。
切り残しを放置しておくとそこから強い枝が伸びてしまい、
樹形が乱れてしまうので注意します。
・増やし方
6月~8月にかけて、挿し木で増やすことが可能です。
実生は秋に採取したタネを乾燥させないよう保管し
2月下旬~3月上旬ごろにまいて増やします。
斑が入った種類は、は接ぎ木で増やす場合もあります。
・施肥
肥料切れや乾燥が厳しいと、冬に葉がばっさり落ちることがあります。
その場合は2月ごろに油かすや鶏糞を与えます。
・病害虫
シャクトリムシ、テッポウムシ、ハマキが発生したら
すぐ駆除をして防除します。
育て方のポイント!
・大気汚染にも強く育てやすいので、和洋問わず育てやすいです。
・萌芽力が強いので、乱れた樹形も作り直しが可能です。
・根が細かく生えるので、日陰でも栽培が可能です。