ヒイラギの葉と実
科名:モクセイ科
形態:常緑中高木
英名:Chinese-holly
学名:Osmanthus heterophyllus
原産:日本、台湾
開花:10月下旬~11月中旬
「ヒイラギ」と呼ばれている名前の由来は
葉の縁のとげに触るとヒリヒリ痛んでしまう、
古語で「ずきずき痛む、うずく」と言う意味の「ひいらぐ」木なので
「ひいらぐ木」、それが変化して「ヒイラギ」となった説があります。
とげがあるので防犯用の生け垣や
節分の魔除けの木として使われていますが、
老木になると、とげがない葉が増えてきます。
・品種
黄色い縁取りが入るキフクリンヒイラギ、
葉に白い斑点のはいるフイリヒイラギなどがあります。
名前にヒイラギがはいりますが、シナヒイラギ、セイヨウヒイラギ、
アメリカヒイラギはモチノキ科で別種になります。
ヒイラギ、意外と寒さに弱い
■ヒイラギの育て方 栽培方法
・苗選び
ヒイラギは種類によって葉の特徴がかなり変わってきます。
庭に植える時は和風、洋風どちらの雰囲気にしたいのか
良く考えてから品種、特徴をしっかりと確かめます。
・植え付け
寒さに弱いので5月あるいは8月上旬~10月上旬に、
日当たり、水はけのよい肥沃な場所に植えます。
冷たい風があたらない場所に大きめの植え穴を掘り、
堆肥をたくさんまぜてから植え付けます。
適度に湿り気があり、水はけがよい腐葉土などの
腐植質がたくさん入った土質を好みます。
・剪定
自然樹形のまま育てる場合は、樹形の輪郭から
飛び出した枝を切り戻すぐらいで整います。
春から夏前までに新梢が伸びるのが一次生長、
秋口から晩秋までに夏芽が伸びるのが二次生長です。
真夏の高温時期は枝は伸びないため、このインターバル時期、
6月下旬~7月に新しく伸びた枝を、10月下旬以降に
生長した夏芽を刈り込みます。
3~4年に一度ぐらい内部の枯れた枝を切り落とし、
日当たり、風通しをよくすると美しい樹形を保つことが可能です。
・増やし方
ヒイラギは実生と挿し木でふやすことが可能です。
タネまきは2月下旬~3月中旬、挿し木は7月ごろに行います。
・施肥
肥料はやせ地でなければあまりたくさん必要としません。
2月、8月下旬ごろに油かすに2割ほど骨粉をまぜ、
3握りほど根元に与えます。
・病害虫
テッポウムシ、ハモグリガの幼虫が発生する場合があるので注意します。
数が少なければ古い歯ブラシでそぎ落とす方が簡単です。
育て方のポイント!
・土壌が乾燥する場所では、枝が枯れてしまうこと場合があります。
・寒さに弱いので植え付けは気温が十分に上がってから行います。
・剪定は春の一次生長の終わったころに行います。