シラカバ(白樺)の美しい木肌
シラカバ、新緑も美しい
科名:カバノキ科
形態:落葉高木
英名:White Birch
学名:Betula platyphylla
原産:北東アジアなど
開花:3月中旬~4月中旬
「シラカバ」の木は「白い樹皮のカンバの木」を縮めた呼び名で
シラカンバとも言います。
日本で栽培できる樹木の中で一番幹が白くなります。
高原のシラカバ林をイメージできるよう、庭に植える時も
数本まとめて植えた方が美しさが引き立ちます。
残念ながら、暖かい地方では白さがくっきりと出ません。
・品種
日本産の変種には、コウアンシラカンバ、ホソバシラカンバ、
エゾノオオシラカンバなどがあります。
ホームセンターなどにはシラカバの近縁種に当たる
シラカバ・ジャクモンティーが多く置かれています。
■シラカバの育て方 栽培方法
・苗選び
日本のシラカバは幹が太くならないと白くなりませんが、
ジャックモンティーは若い木のうちから真っ白になります。
成長のスピードや葉の大きさなど品種によって違うので
前もって自分の好みを決めておいてから入手します。
・植え付け
2月下旬~3月に日当たり、水はけ、水もちのよい
肥沃な場所に植えます。土質は火山灰質の軽い土が適しています。
自生地の環境に近づけるため、植え穴に腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ、
大きな木を植える時は倒れないよう支柱を立てます。
シラカバは水や肥料を吸う細根が多くないので、
植え付け後根付いてしまうと移植するのは難しいので、
熟慮してから植える場所を決めるように気をつけます。
・剪定
シラカバはホウキ状にのびのびとした自然樹形が似合う樹木です。
しかし高さを抑えるためには、2月下旬~3月に切り詰め剪定ではなく、
不要な枝を整理するぐらいの間引き剪定にします。
剪定は必ず枝分かれているつけ根から切るようにし、
切り口には雑菌が入って腐らないように保護剤を塗ります。
・増やし方
10年くらい成長した樹は花を咲かせるようになり、タネが取れます。
2月下旬~3月にかけて、タネを土にまいたあとに落ち葉を敷いて、
保湿・保温が出来る環境に整えます。
・施肥
肥料は特に必要ありませんが、若木のうちは油かすなどを
少し施す場合があります。
・病害虫
テッポウムシ、アメリカシロヒドリが発生する場合があるので
定期的に薬をまいて、見つけ次第駆除します。
育て方のポイント!
・剪定は必要最低限にし、切り口には保護剤を塗ります。
・乾燥を嫌うので、夏場の水やりには注意します。
・涼しい気候を好むため暖かい地方では近縁種のジャクモンティーを選びます。