カナメモチの花
カナメモチの実
科名:バラ科
形態:常緑小高木
英名:Japanese photinia
学名:Photinia glabra
原産:日本など
開花:4月上旬~5月上旬
「カナメモチ」と呼ばれている名前の由来は、
扇の要に使い、モチノキ(黐)に似ているところから
呼ばれきた説があります。
強く刈り込んでもすぐに芽を出し、
小さな枝を隙間なく茂る習性があるので、
生垣として利用されることの多い樹木です。
新緑の紅色、春の白い花、秋になる赤い実の色を観賞すると、
四季折々の色どりを楽しむことができます。
・品種
新葉の色が鮮やかなベニカナメ、
中国本土・台湾から東南アジアに分布するオオカナメモチ、
カナメモチとオオカナメモチの雑種、
園芸品種「レッドロビン」などがあります。
カナメモチの新芽
■カナメモチの育て方 栽培方法
・苗選び
カナメモチは新葉の色が紅く美しいの特長のひとつです。
特にその中でも紅色が強いものが「ベニカナメ」
園芸品種の「レッドロビン」がありますが、
それぞれの特徴を知った上で入手します。
・植え付け
4月~5月上旬あるいは9月~10月上旬に
日当たり、水はけ、水もちのよい肥沃な場所に植え付けます。
明るい日陰でも栽培できますが、日照不足になると新葉が紅くなりません。
・剪定
芽吹く力が強いので刈り込み、生垣によく利用されています。
剪定は伸びすぎた枝を切って樹形を整える
「刈り込み剪定」が基本となります。
6月下旬~7月伸びた枝を刈りとり、
休眠期に入った11月以降に再度刈り込んで樹形を整えます。
新しい葉が出る頃に頻繁に剪定をすると
美しい紅色の新しい葉を何度も楽しめるかわりに、開花は難しくなります。
数年育てていくと内部に枯れた枝やヒコバエなどが生えてくるので、
10月以降、不要な枝を透かし剪定します。
・増やし方
カナメモチは挿し木で増やすことができます。
今年伸びたい枝を15cmぐらいに切り取り、鹿沼土や赤玉土に挿します。
6月下旬~8月上旬が適した時期です。
・施肥
寒肥として2月ごろ、鶏糞や堆肥を与えます。
窒素分が多いと新葉の色が鈍る場合があるので注意します。
・病害虫
ハマキムシ、カイガラムシが発生する場合があります。
また褐斑病にかかりやすいので、定期的に薬をまきます。
育て方のポイント!
・刈り込み剪定は初夏と秋の年2回を基準に行います。
・一度に強く刈り込まないで、頻繁に軽く刈り込むようします。
・紅色の新葉を楽しむ場合は、色鮮やかなレッドロビンやベニカナメを選びます。