シペラスの花も愛らしい
シペラス、水辺を感じさせる
シぺラス（Cyperus)は、亜熱帯・熱帯地方の水辺に群生し、
大きく育つ品種が多い観葉植物です。
すっと伸びた先には細く美しい葉を沢山つけますが、
品種によっては形や大きさ、出方などが違ってきます。
シュロガヤツリやパピルス（カミガヤツリ）が良く見られますが、
矮性の種類も次々と出ています。
■シぺラスの仕立て方
シペラスは水辺の観葉植物なので、涼を感じさせるイメージに
作り上げるのが似合っています。
サイズはミニ観葉から中鉢位に作り上げることが多く、
他の水生植物と組み合わせたり、池に鉢ごと沈めるなどすると
ムードが出せます。
■シペラスの育て方 栽培方法
・置き場所
シペラスは暗い部屋でも元気に葉を伸ばしていますが、
本来は日当たりの良い場所で沢山太陽光を浴びて育つ観葉植物で、
部屋の中でも日当たりの良い場所に置くようにします。
気温が低くなり寒くなってきたら、
池などに入れていた鉢も取り込んで、室内に入れます。
・水やり
水辺の観葉植物と考えると、いつも乾かないように、
水を与えるように思い浮かべますが、
そうしてしまうと本来の性質よりぐんぐん生長し、
手に負えないほど伸びてしまいます。
鉢植えにする時は、水やりは鉢の土が乾いてから沢山与え、
控えめにしておくと、株が小さく上手くまとまることができます。
また冬は土を乾かし気味にして、寒さに耐えられるようにします。
・仕立てなおし方
シペラスは鉢のサイズ全体に根が広がってくると、
根が詰まって水を吸収できずに茎が倒れることがあります。
肥料が不足したり、太陽光不足でひょろひょろとした株も、
茎が倒れます。
枯れたり傷んだりした茎は切り落とし、
親株は乾かし気味の水やりで管理を続け、
春になって新しい芽が出てきたら、
水やりと施肥で生長を促します。
・株分け
根が詰まっていることが原因の時は、
地下茎を切り2分割し、株を分けてから植えつけます。
地上部のサイズにあった鉢にしないと、バランスが悪く、
また倒れる可能性もあるので気をつけます。
・施肥
生長しすぎないよう、基本的には与えません。
しかし色が悪かったり、茎が倒れたりしたら肥料不足のサインです。
その時は緩効性化成肥料を与えます。
・病害虫カイガラムシが発生したらこすり落とします。
見つけた時は薬剤を撒きます。
育て方のポイント！
・大きくなりやすいので、水やりは控えめにする
・日当たりの良い場所で徒長しないようにする
・根茎を切り分けると株分けができる
・越冬温度は5℃以上必要