ヒメウツギ、初心者にも育てやすい
ヒメウツギ、大株もみごと!
ヒメウツギ(学名:Deutzia Gracilis)は、
ユキノシタ科ウツギ属の耐寒性落葉低木です。
4~6月ころに花の見ごろを迎えます。
別名ウノハナなどとも呼ばれています。
主な自生地は、日本列島の岩場や川岸などの、
日当たりのよいところで見られます。
関連種は、ウコンウツギ、ハコネウツギ、
バイカウツギ、ウメウツギなどがあります。
新梢の頂部に円錐花序をつけ、よく分枝します。
樹高はおよそ150㎝と小柄です。
花色は白、ピンクなどがあります。
古くから庭木などで親しまれ、大株になるとみごとです。
じょうぶで初心者にも育てやすいでしょう。
ふんわりとした花の優しさに、
ほっとした癒しを感じさせてもらえます。
■ヒメウツギの育て方 栽培方法
・置き場所
日当たりを好みますが、
多少環境が整っていなくても生育します。
3月下旬~6月中旬は、日なたになるところで、
育てるのがよいでしょう。
梅雨どきから晩秋までは、半日陰で管理をします。
・水やり
ヒメウツギは、水切れをしないように管理をします。
水をあたえるときは、じゅうぶんな量が必要です。
庭植えにしてる場合は、雨不足の時に水やりをする程度でよいです。
・肥料
4月初めと10月初めに、固形の有機質肥料を置き肥します。
油かすやペレットの類でもよいでしょう。
庭木の場合は、株の周囲に深めに埋め込むようにほどこします。
・手入れ
6月ころ、花が終わってから剪定をします。
枝は思い切って切り詰めて、仕立て直しましょう。
冬から春にかけては、
混みあった枝や伸びすぎた枝を、切り戻します。
・植え替え
植え付けは、3月下旬と9月下旬が作業の適期です。
赤玉土7に対して、川砂3を混ぜた用土がよいでしょう。
庭植えにするときは、よく完熟した有機物等を、
ほどこしてから植え付けます。
鉢の植え替えをするなら、2~3年ごとに行います。
古土を落とし、古い根や伸びすぎた根を整理します。
枝が混んでいたら、剪定をしてもよいです。
・冬越し
11月に入ると、休眠期に入ります。
日陰や軒下で管理をしますが、
寒冷地では、凍結や霜や季節風などからの保護をしましょう。
・増やし方
ヒメウツギは、株分けまたは挿し木で増やします。
株分けは、植え替えの時に行うとよいでしょう。
挿し木で増やす時は、梅雨時に切り戻しをした枝を使います。
元気のいい枝の下葉を落として、清潔な用土に挿し発根を待ちます。
芽が動き安定したら、鉢上げをして育てましょう。
・病害虫
アブラムシの予防と駆除が必要です。
とくに新芽を狙われるので、殺虫剤を散布します。
長雨にあたると、うどんこ病にかかりやすいです。
風通しをよくし、日光によく当たる環境にするとよいです。
POINT!
・春から初夏まではよく日に当てる
・生育期の水切れに気を付け水やりをたっぷりする
・花が終わったら強めの剪定をする