ヤマブキソウの愛らしい花
ヤマブキソウ、茂らせても美しい
ヤマブキソウ(学名:Chelidonium Japonicum)は、
ケシ科クサノオウ属の多年草です。
4~5月ころに、花の見ごろを迎えます。
別名クサヤマブキなどとも呼ばれています。
主な自生地は、本州、四国、九州各地の、
山林内や傾斜地などです。
関連種は、クサノオウ、セリバヤマブキソウなどがあります。
根生葉(こんせいよう)は柄が長めで、羽状複葉を持ち、
葉のふちは、細かい切れ込みがあります。
草丈はおよそ40㎝で、花弁は鮮やかな4枚の山吹色です。
春がおとずれ、サクラが終わる頃、
こぼれ日の下で元気いっぱいの黄色の花色が、
草花独特の生命力を感じさせます。
■ヤマブキソウの育て方 栽培方法
・置き場所
芽出しから花の後半あたりまでは、
日によく当てるようにします。
花がさき終わる5月下旬以降は、
風通しのよい半日陰になる環境にしましょう。
ほどよく風が通る、落葉樹の木陰などもよいです。
強い日差しは、葉やけの原因になるので、
遮光するか、置き場所を移動するとよいでしょう。
・水やり
鉢土の表面が乾くころ、水をたっぷりあたえます。
1日に1回が目安ですが、夏は夕方にも水やりが必要です。
ヤマブキソウは乾燥させると、
株が弱るので水切れに注意します。
・肥料
4月上旬と10月上旬に、置き肥をするとよいです。
緩効性の化成肥料でもかまいません。
・手入れ
咲き終わった花がらを摘んだり、
枯れた葉などを取り除きます。
・植え付けと植え替え
鉢植えは、2年おきくらいに、
植え替えをするのがよいでしょう。
庭植えは、春の陽光がさす落葉樹の下などもよいです。
植え付けの適期は、3月中旬の新芽が動く前と、
9月下旬ころの休眠を迎えるころです。
ヤマブキソウは、水はけのよい用土に、
植えるとよいでしょう。
配合の一例として、鹿沼土、赤玉土、軽石を、
4:3:3の比率のものなどもよいです。
・冬越し
乾燥しにくいような場所で、管理をします。
霜や凍結や強風から、保護します。
玄関の風除室のようなところでもよいです。
冬季も、用土のが乾き気味になるころ、
水もあたえてよいです。
・増やし方
ヤマブキソウを増やす場合は、
植え替えをする時に、株分けをします。
古い根茎は、とりのぞき、植え付けをしましょう。
または、初夏にタネをとりまきをする、
増やし方でもよいです。
・病害虫
ハダニやアブラムシが、付くことがあります。
葉水で対応したり、殺虫剤の散布で駆除します。
乾燥や高温多湿を避けるようにすると、
予防としてよいです。
水はけのよい用土に植え付け、
余分な水分が鉢から抜けるようになれば、
過湿は防げるでしょう。
POINT!
・水を好むので成長期と休眠中も適湿を保つ
・初期生育には外気と日光に当てる
・水はけのよい用土に植える