啓翁桜(けいおうざくら)
[啓翁桜の育て方]
啓翁桜(けいおうざくら)が生まれた経緯には色々あり、
現在苗として販売されている啓翁桜が、
必ずしも最初に作出されたものとは限らないようです。
昨今で発達したDNA検査技術により、それぞれを調べてみると、
少しずつ品種細目が違っていることが分かりました。
啓翁桜はサクラの切り花として人気の高い品種です。
細い枝や、短い枝などにもしっかりと花がつくため、
切り花として利用されることも多いのでしょう。
啓翁桜を育てる時の注意すべきポイントをご紹介します。
切り花としても人気です
■一般的なサクラの栽培管理を
ソメイヨシノなどの一般的なサクラに比べ、花は少し小ぶりですが、
花付きが良く、切り花用に開花をコントロールするのも、あまり難しくはありません。
春らしい爽やかな香りがあり、
一般的なサクラよりも株自体もやや小ぶりに育つため、
他のサクラよりは生育スペースを狭めることができます。
とはいえ、育て方にさほどの違いはないので、
一般的なサクラと同じような環境、同じような栽培管理方法で問題ないでしょう。
■寒さにあてます
比較的コンパクトにおさまりやすい啓翁桜は、鉢植えでも育てることができます。
鉢植えで育てる時、寒くなってくるとついつい寒さを避けようと、
室内に取り入れてしまうことがあります。
けれど、啓翁桜も耐寒性は強いので、戸外の寒さに当たっても枯れることはありません。
むしろ寒さに当たることで、花を確実に咲かせるようになりますし、
余計な病害虫の心配をする必要がなくなります。
ただし、鉢植えにしていると、地植えよりも、
外気の影響を鉢の中の根鉢が受けやすくなります。
寒風が強く吹く場所を避け、二重鉢にしたり、軒下に置いておくなど、
鉢の中が凍らないように注意しましょう。
寒さに当てると開花が良くなります
■病害虫に注意します
サクラは病害虫にかかりやすい花木です。
啓翁桜も例外ではなく、季節ごとに様々な病害虫の危険にさらされています。
啓翁桜だからつく害虫というものはありませんが、一般的なサクラと同じように、
薬剤などを定期的に散布して、防除するようにしましょう。
コンパクトに育てることで、大きく育つ他の品種のサクラよりも、
病害虫に気づきやすくなる利点もあります。
■参考
・サクラの育て方|品種と植え場所をよく選びます
・サクラを小さく育てるコツ
・シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培
・シダレザクラの剪定 図解
・サクラ育て方 12ヶ月
・サクラ 花が咲かない
・ヤマザクラ 育て方のコツ