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ウスキナズナの育て方 栽培|挿し芽と株分けで

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エゾイヌナズナ


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ナンブイヌナズナ


ウスキナズナ(学名:Draba japonica × Draba borealis)は、
アブラナ科イヌナズナ属の多年草です。
3~5月ころに花の見ごろを迎えます。
エゾイヌナズナとナンブイヌナズナを、
掛け合わせて生まれました。

主な自生地は、北海道および東北地方の、
山地や海岸付近の、岩場のくぼみなどです。
関連種は、シロウマナズナ、ハクホウナズナ、
ミヤマナズナ、ドラバアイゾイデス、などがあります。

小さな葉がロゼット状に広がり、
茎を伸ばして、小さな花をたくさんつけます。
草丈は5~10㎝前後くらいで、花色は淡いクリーム色です。

大きめの鉢に火山岩と一緒に植えて、
高山植物らしい風情を演出するのもよいです
ドラバ属の類の中では、じょうぶで育てやすいでしょう。

ナズナの仲間には種類が多く、
外来種では珍しい花色もあるので、
寄せ植えで春の彩として、庭が元気な雰囲気になります。


ウスキナズナ育て方 栽培方法

・置き場所
通年、風の通りのよい日なたで栽培します。
雨に当てないようにし、梅雨どきや長雨のときは、
泥はねのしない棚の上などにおきます。

夏は寒冷紗などで日除けをするか、
木陰に移動するなどしましょう。

・水やり
表土が乾いたら、水をたっぷりあたえます。
ウスキナズナは、花芽が出るころから花が咲いてる間に、
やや多めにあたえるとよいでしょう。
夏は乾かし気味にします。

・肥料
花が咲き終わった後と秋に、固形の肥料を置き肥をします。
4月下旬~6月と9月下旬~11月上旬に、
月に1~2回ほど、液体肥料を追肥します。

・手入れ
花が咲き終わって、葉が立ち上がり始めるころ、
株元に少し用土を足します。

・植え付け・植え替え
植え付けは、花が終わったあとか秋が作業の適期です。
水はけのよい用土を用いて、植え付けます。

ウスキナズナには、中深鉢や浅めで、
通気性のよい鉢が向いています。

みじんを取り除いた、硬質鹿沼土と軽石砂を同量混ぜたものや、
日光砂、硬質鹿沼土、軽石を5:3:2などの比率にした、
配合土でもよいです。

植え替えは毎年行います。
細い根を少し切り戻して、
根がじゅうぶんひろがるように、植え付けます。
目砂をして、深植え気味にするとよいでしょう。

・冬越し
強い風が当たらないような環境で、冬越しをします。
フレームをほどこすか、玄関の風除室などで管理をしましょう。
用土が乾燥したら水をあたえます。

・増やし方
株分け、挿し芽で繁殖できます。
株分けは、植え替え時に作業をします。
数芽がつき、かつ根がじゅうぶんについた株になるような、
分け方がよいです。

挿し芽は、春の後半~初夏が、作業のタイミングです。
清潔な用土に挿して、乾燥に注意しながら発根を促します。
ウスキナズナは、結実しにくいので、
実生による栽培は難しいでしょう。

・病害虫
新芽や花芽を食害する、アブラムシの防除をしましょう。
定期的に、オルトラン粒剤やマラソ剤などの殺虫剤を散布します。
ナメクジやイモムシもつくことがあるので、
見つけたら捕殺するなどの対策をします。

軟腐病は、多湿や高温をさける工夫をするとよいでしょう。
とくに夏は、用土の過湿に気を付けます。

kurukuru.gifPOINT!
・雨よけ対策をしながら日なたで育てる
・通気性と水はけのよい用土と鉢をつかう
・挿し芽と株分けで増やすことができる