スポンサードリンク

ムシトリスミレの育て方|秋に植え替えて栽培

musitoriA.jpg
ムシトリスミレ、愛らしい食虫植物


musitoriC.jpg
ムシトリスミレ


ムシトリスミレ(学名: Pinguicula Macroceras)は、
タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物です。
7~8月ころに花の見ごろを迎えます。
別名マクロセラス、ピンギキュラ、などとも呼ばれています。

主な自生地は、北半球の亜高山や高山の岩場や湿地です。
国内の野生種では、北海道、本州中部以北、四国などで見られます。
関連種は、コウシンソウ、ピングィクララ類などがあります。

根元に数枚の肉厚な葉が広がり、ロゼット状になります。
茎は細く直立し、スミレと類似した花びらを付けます。
葉の表面は、粘液を分泌し、腺毛に覆われています。
花や葉についた虫は、消化液に吸収されます。
草丈は5~15㎝ほどで、
花色は、ピンク、青紫、白などがあります。

高山植物らしい可憐さを持ちながらも
動物の生命を取り込む強さを、あわせ持つ珍しい花です。
自然界における、植物のかけひきを目の当たりにする、
場面も見せてくれます。


musitoriB.jpg
ムシトリスミレを増やすのも楽しみ


ムシトリスミレ育て方 栽培方法

・置き場所
明るい半日陰などで育てます。
日陰のみで湿度が高いと、弱ることがあります。
日照と鉢土の湿度のバランスをみて、
臨機応変に置き場所を見直します。

・水やり
ムシトリスミレは水を好むので、適湿を保ちます。
水やりは早春からは多めにあたえ、
花が終わったら、表土が乾いたらあたえるようにします。
真夏は、底面給水にして管理をしますが、
過湿にならない程度がよいでしょう。

・肥料
春と秋に、有機質入りの固形肥料を、
少量置き肥します。
夏はあたえなくてもよいです。

・手入れ
タネを採らない時は、花がらを摘み取ります。

・植え付け植え替え
断熱鉢や抗火石鉢などを用いて、夏の暑さにそなえます。
3~4号の中深鉢に、排水性と保水性にすぐれた用土を、
もちいて植え付けます。
配合土の一例として、硬質鹿沼土、軽石砂を、
7:3の比率の用土などがよいです。
また、水ゴケでマルチングをほどこして、保湿を高めます。

ムシトリスミレは休眠を迎えた秋に、
植え替えをするのが適期でしょう。

・冬越し
凍結しない程度の保温につとめ、
冷たい風が当たらないようにします。
フレームで保護したり、風除室で管理するのもよいです。
最低気温は、5℃より寒くないようにします。

・増やし方
タネと株分けで増やして育てます。
ムカゴが出来ていれば、
取り分けて、植え付けるとよいでしょう。

・病害虫
とくにありません。

kurukuru.gifPOINT!
・用土は通気性や水はけをよくして栽培する
・夏は高温にさらさないように注意する
・植え替えは秋に行う