ナルキッソスと思われるスイセン
スイセンの仕立て方の1つとして、
古く中国から伝わる、蟹作りというものがあります。
中国において、観賞用としてできた、
この蟹作り(別名:蟹爪作り、蟹葉仕立てなど)は、
お正月などのお祝いのお飾りとして使われています。
中国では、球根が大きく仕立てやすい、
「シナスイセン」が良く用いられます。
日本スイセンでも、蟹作りを楽しむことができます。
球根が大きいほど、素晴らしい蟹作りに仕立てられるので、
ぜひ、挑戦してみてください。
■スイセン 蟹作り
あまり日本では見かけない蟹作りですが、
中国では、あらゆるところで見られるそうです。
その仕立て方のコンクールもあるので、
みなさんの力が入っている感じです。
仕立てられたスイセンは、
まるで「上海蟹」のようで、とても不思議な感じで素敵です。
原理としては、花芽の一部分にナイフでキズを入れることによって、
その部分が引きつれ、伸びにくくなるので、
葉や、花が、本来とは違う方向へ向き、
個性的な蟹作りができあがります。
*蟹作りの画像・詳細はこちらのサイトさまが詳しいです。
http://www.yonemura.co.jp/main/engei/tounan/naiyou/suisen.htm
1.おすすめ品種
蟹作りを楽しむのであれば、比較的大きな球根がおすすめですので、
球根の大きい「シナスイセン」や、日本スイセンならば、房咲きの、
ナルキッソスや、タゼッタなどの品種が良いと思います。
日本スイセンの房咲き
2.蟹作りの方法
10月~11月頃、花芽が球根の中心にできるので、
ナイフで球根を削り、花芽を外に露出させます。
片方の側面にある葉や花茎も、1/3を目安にキズを付け、
生長できないようにします。
どちらかだけキズをつけることによって、
一方だけに曲がるようになり、
蟹作りが、育ち、できあがります。