アブラムシに気づかないと、たいへんなことに
パンジー・ビオラにつく病害虫の代表と言えば、アブラムシです。
ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、クリオオアブラムシなど、
アブラムシは、全世界に3000種類もいると言われています。
いずれのアブラムシも植物の新芽や枝、蕾(つぼみ)などにつき、
汁を吸って生育を阻害し病気を媒介します。
■パンジー・ビオラ アブラムシ対策
主な発生時期は3月~11月頃、日本では春先の被害が多いです。
体長は約2ミリ~4ミリ程度、小さい虫が群生するのが特徴です。
パンジーのアブラムシ自体の被害も大きく、
大量発生するまえに駆除したい害虫です。
アブラムシはウィルス病を媒介したり、すす病が発生したりと、
二次的な被害があるのも、気をつけたい大きな理由です。
春先はとくにパンジー&ビオラを観察してアブラムシ退治をします
1.日常管理による防除
見つけ次第、地道に潰していくのが一番の防除だと言えますが、
すぐに群生するため、群生した場合は薬剤に頼りましょう。
大量発生を防ぐためにも、株間を開け、風通しを良くし、
肥料過多、特に窒素分が多くならないようにすることがポイントです。
また、パンジーをプランターや鉢で育てている方も多いと思いますが、
アブラムシはキラキラ光るものが苦手なので、
プランターや鉢の近くにアルミ箔を置くのも予防の1つになります。
2.アブラムシに効く薬剤は?
アブラムシに効く薬剤はたくさんありますが、
代表的なものには、オルトラン粒剤や、
ベストガード粒剤、ベニカXファインスプレーなどがあります。
スプレータイプよりは、粒剤の方が効果が高いと言われているので、
まずは、オルトラン粒剤を試してみると良いと思います。
オルトラン粒剤は1株に対し、1グラム~2グラムずつ株元にまきます。
浸透性の薬剤なので、吸汁性のアブラムシを駆除するのに効果的です。
1回まくと20日間効果があるので、
パンジーの新芽の出る2週間ほどにまいて予防薬として使うこともできます。
パンジーが発芽してすぐ、植え付けてすぐ、
オルトラン粒剤をまくのも効果があがりました。
葉の裏にも潜んでいます
3.薬剤はときどき替える
アブラムシ類は、薬剤に慣れる性質が強く、
だんだんと使用している薬に耐性を持ってしまいます。
薬剤の効果が薄れたりなくなってきた場合、、
使用している薬剤を替えてみると効き目が見られることが多いです。
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