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クロマツの手入れ方法

  • 投稿日:
  • by flower777
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クロマツはマツ科マツ属の常緑針葉高木です。
日本庭園でよく使われている木のひとつです。

昔から丈夫で長命、
そして一年中美しい緑の葉を見せてくれるので、
縁起がよいと日本人から愛されてきました。

幹が赤みを帯び、葉が細く優しいイメージのアカマツは、
女松と呼ばれています。

一方クロマツは黒褐色の幹が少しずつ亀甲模様のように割れ、
葉も太く力強い姿から男松と呼ばれています。


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冬支度


■クロマツの手入れ方法

クロマツの手入れは職人に頼まないと難しいと言われています。
しかし基本を知っていれば、一般の人でも手入れは可能です。

1.クロマツのミドリ摘み
5月の新芽の時に今年伸びた新梢を切ります。
この新梢をミドリと呼んでいます。

マツのなかでもクロマツは一番樹勢が強いので
ミドリをすべて元から摘み取っても平気です。

しかし樹形を整えるためミドリの大きさによって
切る作業を5段階に分け、1週間ごとに行います。

最初に一番小さな芽を摘み、順番に短い芽から切って行くと
5週目には一番最初に切った芽から次の2番芽が成長しています。

このようにしていくと形が整っていきます。
ミドリが硬くならないよう、遅くとも5月末までには終わらせます。

2.クロマツの枝すかし
秋から冬、枝の生長が止まる時期に、
余分な枝を枝抜きします。別名枝すかしと呼んでいます。

ミドリ摘みをしたあとに出た2番芽を1箇所につき3本ほど残し、
元から切り取ります。
残す枝も長すぎる場合は、途中で切り詰めてもかまいません。

作業はすべて上の枝から行います。
下から始めてしまうと、上を作業する時にすかした枝や葉が下に落ち、
作業完了の場所を汚してしまうからです。

枝すかしが終わったら昨年までの古い葉と新葉の下部はむしり取ると、
スッキリとした姿になります。

■参考
・マツ類の育て方|「みどり摘み」と「もみあげ」剪定を
・アカマツの育て方|松ならではの盆栽を形作る