カラタネオガタマは中国から渡ってきた常緑樹です。
モクレン(マグノリア属)に近いオガダマ属の植物です。
花はあまり目立ちませんが、バナナのような甘い香りがします。
日陰にも強く、建物の北側に植えても大丈夫です。
カラタネオガタマは植え替えを嫌う性質を持っているので、
鉢植えで栽培されたものを選びます。
畑から掘ってそのまま鉢上げをした苗は、
植えつけてもなかなか成長しません。
■カラタネオガタマの品種
1.「ポートワイン」
名前の通り、ワインのような濃い赤紫色の花が咲きます。
葉が基本種よりも細かく、美しく見えます。
この木の特徴は、シンボルツリーのように鑑賞できる常緑樹です。
花をメインに考えると、落葉樹の方が数が多いです。
カラタネオガタマと同じモクレン科の
ハナモクレンやコブシは落葉樹です。
常緑樹のツバキやサザンカではイメージが違う時に使える品種です。
2.「深山含笑」と「金葉含笑」
含笑(がんしょう)とは中国でカラタネオガタマのことを呼びます。
この品種はカラタネオガタマより大きく成長します。
2mぐらいになると多くの蕾をもち、次から次へ花を咲かせます。
花の時期は3月初旬~5月ぐらいまで楽しめます。
深山含笑は花に個体差があります。
あまり花弁を開かず丸まって咲くタイプ、
剣弁ですぐに花弁を開いてしまうタイプなどがあります。
金葉含笑は葉の裏が名前の通り、金色に光ります。
花は深山含笑同様、白い花を咲かせます。